入局案内

医療練士制度

長い歴史を持つ東京女子医科大学消化器病センターは、患者中心の医療と優れた臨床医の育成、臨床に即した医学研究を行うことを目的として1965年に開設されました。その翌年、卒後教育のための“医療練士制度”がスタートしました。現在の専門医制度を先取りした形の医療練士制度は、6年間の教育カリキュラムとして、日本外科学会外科専門医制度が開始されるまで受け継がれてきました。

当センターは、元来、内科と外科の混成チームで診療体制を組んでおり、医局も共有しています。そのため、内科、外科を問わず専攻医や修練医は診断から治療まで幅広く専門性の高いスキルを修得することができます。この点が、一般的な大学病院での研修とも地域中核病院での研修とも異なる特徴です。また、センター内には、開設者である中山恒明先生の「治るのは患者さん自身、医者はその手助けをする」、「治療の場では常に患者さんの自然治癒力をいかに引き出すかを考えておかなければならない」という教えが脈々と受け継がれており、患者中心の医療の心構えを日々の診療の中で体得することができます。さらに、単なる外科医ではなく、社会に必要とされる医療人を育てるために、患者や医療スタッフとのコミュニケーションスキルや、医療コスト、医療連携などの病院経営に関わるスキルについても徹底した指導を行っています。

医療練士制度は形式上専門医制度に移行しましたが、このように当センターでの教育カリキュラムは専門医資格の取得のためのカリキュラムではありません。元来の医療練士制度と同様、実力と心と哲学を兼ね備えた臨床医を育てるための教育カリキュラムです。そのため、当センターで研修を受ける医師はすべて練士と呼ばれています。

募集するカテゴリー

  卒後年 研修期間 取得目標の資格
外科専攻医 3年目以降 5年~7年 外科専門医・消化器外科専門医
専門修練医 8年目以降 6か月~10年 内視鏡外科学会認定医・各種専門医

外科専攻医の募集

当センターの専門医修練カリキュラムは、どのような消化器病疾患にも対応可能な専門医を育成することを目標とした医療練士制度を土台として組まれています。現行の専門医修練カリキュラムは5年間のプログラムですが必要に応じて延長することも可能です。

1、2年目(1年または2年間)は消化器系4科および必要に応じて他科もローテートし、外科学会専門医取得に必要な症例を経験します。同時にセンター内で内視鏡検査、超音波検査、レントゲン検査、病理学の基本を学びます。内視鏡や超音波検査の技術修練も可能です。
その後2年間、研修連携病院で術者の経験をする機会を得ながら自立した臨床医になるための研鑽を積みます。そして再び当センターに戻り、4科をローテートし、最先端の消化器外科診療の一端を担いながら研修および研究を行います。またESDやPTCD・ENBD・RFA・TACEなども、独立した術者を目指して研修します。
さらに、患者や医療スタッフとのコミュニケーションスキルや、医療コスト、医療連携などの病院経営に関わるスキルについても徹底した指導を行い、単なる外科医ではなく、社会に必要とされる医療人に育つための指導を行います。

専門医の資格をとっても実力が伴わなければ専門医として患者さんを救うことはできません。当センターでは消化器外科医としての真の実力をつけたい方を募集しています。

入局資格、定員、申し込み期日、選抜 <2次募集>

応募方法詳細については下記HPをご覧頂き、東京女子医科大学病院卒後臨床研修センターへ願書を提出して下さい。

応募締切
2021年12月14日(火)
試験日
2021年12月18日(土)
13:00〜 試験(小論文)開始
14:00~ 面接(1人10分程度)
試験会場
西病棟A2階 会議室
面接会場
西A病棟2階 応接室

専門修練医の募集

外科専門医取得後の方を専門修練医として随時募集しています。領域は消化器全般でも、上部消化管、下部消化管、肝胆膵、炎症性腸疾患などの各専門分野でも、いずれでも構いません。ご興味のある方は、一度見学にいらして下さい。専門修練医期間中に大学院に入学することも可能です。

申し込み方法

大学院の募集要項等の詳細についてはこちらから

炎症性腸疾患外科医の募集

私たちは志高く、炎症性腸疾患外科医として患者さんのQOLを重視した治療を提供して研究意欲のあるスタッフを募集しています。

ポイント1
消化器内科とも密に連携し豊富な症例数と実績
ポイント2
腹腔鏡手術、ロボット手術など最先端の低侵襲手術を実施
ポイント3
経験豊富なスタッフによる指導、教育プログラム
ポイント4
大学院など研究の選択も豊富
ポイント5
学閥がなく女性医師も歓迎

炎症性腸疾患は、内科医、小児科医と外科医が協力しながら治療を継続していかなければならない疾患です。内科治療の選択肢が増えましたが、一定の割合で手術が必要となる患者さんがいます。内科治療で状況を打開できない場合などでは、手術を受けることで、入退院を繰り返すことなく学校生活や社会生活を快適に過ごすことができるようになります。最近では、腹腔鏡手術を積極的に取り入れ、ロボット手術も導入しております。小さな傷で以前と同様に手術が行えるようになりました。手術は内科治療の失敗ではなく、内科治療との組み合わせを夫々の患者さんの状態に合わせて使っていく時代になったといえます。
炎症性腸疾患の手術は難易度が高く、専門的な知識と技能が必要です。質の高い治療(専門知識と技能)を炎症性腸疾患の患者さんに届けること、炎症性腸疾患外科専門医を育成することを目的に炎症性腸疾患外科が設立されました。
以下の3つが炎症性腸疾患外科の基本方針です。
・患者さんの負担を考慮した手術方法や腹腔鏡手術や内科治療を含めた最善のアプローチを目指します。
・潰瘍性大腸炎、クローン病では、国内有数の手術経験と実績をもとに腹腔鏡手術など体にやさしい確実な手術を提供します。また、クローン病では手術方法の工夫(腹腔鏡、吻合方法、狭窄形成術など)と手術後再発予防プログラムで再手術を防止します。
・患者さんとご家族から信頼される質の高い治療を常に提供します。

募集に関する問い合わせ先

病院名
東京女子医科大学病院 消化器・一般外科
住所
〒162-8666 東京都新宿区河田町 8-1
TEL
03-3353-8111
担当者
医局長 植村修一郎
Email
uemura.shuichiro@twmu.ac.jp

学位取得について

当センターに在籍して学位を取得するには、博士課程(大学院)単位修得の有無によらず学位論文の提出が必要です。博士課程(大学院)単位修得者ではない場合、学位を申請するためには以下の条件が必要です。
・語学試験に合格する
・基礎医学においては5年以上、臨床医学においては6年以上の研究歴があり、本学で専任職員や研究生として1年以上の在籍期間がある。ただし在籍が基礎・臨床にまたがる研究歴については、6年以上(うち臨床3年以上)とする。

学位取得に関する詳細については、「募集に関する問い合わせ先(医局長)」までお問い合わせください。

募集に関する問い合わせ先

病院名
東京女子医科大学病院 消化器・一般外科
住所
〒162-8666 東京都新宿区河田町 8-1
TEL
03-3353-8111
担当者
医局長 植村修一郎
Email
uemura.shuichiro@twmu.ac.jp

外科医を目指す女性医師のみなさんへ

東京女子医科大学では、消化器病センター開設時より女性外科医を広く募集しており、これまで井手博子名誉教授(食道外科)をはじめ多くの女性外科医を輩出しています。男女共同参画の時代とは言え、女性としての様々なライフイベントを考慮すると、やはり消化器外科医を志すのは勇気のいることだと思います。
しかし、実際に働いてみると、そのやりがいと達成感には他にかえがたいものがあります。少しでも興味がある方はぜひ見学にいらしてください!経験や卒後年数は問いません。

現在在局の女性外科医からメッセージ

スタッフイメージ

下部消化管外科
卒後22年目

下部消化管外科では5名の女性外科医が頑張っています。女性外科医には結婚や出産などの沢山のハードルがあります。東京女子医科大学には保育所やファミリーサポート、時短勤務制度などの利用によって臨床研究を継続した女性医師が多くの実績を残しています。また、最近は男性外科医も学校行事に参加するため休暇を取るなど、男性も育児に積極的に参加しています。女性外科医の夢を諦めず、東京女子医科大学で一緒に活躍しましょう。

スタッフイメージ

肝胆膵外科
卒後7年目

肝胆膵外科の歴史ある病院で豊富な症例と手術を勉強することができます。女性としても働きやすい職場です。肝胆膵外科を専門としてステップアップするには充実した環境であると思います。

最後に今春外科専攻医を修了した
女性外科医(I医師)より一言!

手術イメージ

消化器外科は手術だけでなく術後管理等で忙しい面もありますが、家庭と両立されている女性外科医の先生方もいらっしゃいます。

また特に私が専門としている大腸外科では女性の患者さんから「担当が女性の先生でよかった」と言われることも多く、女性外科医として充実した生活を過ごせております。