消化器病センターについて

消化器病センターについて

消化器病センター

東京女子医科大学消化器病センター は、千葉大学第2外科教授であった中山恒明先生が東京女子医科大学に赴任され、どのような消化器病疾患にも対応可能な専門医を育成することを目標として1965年に設立されました。現在、国内には消化器病センターと名乗る施設が数多くありますが、当施設は日本で初めて設立されたいわば元祖 “消化器病センター” であります。

その理念は、消化器病センターの名のもとに、内科医、外科医が垣根をなくし、消化器疾患に苦しむ患者さんのために協力して理想的な診療を行うことです。

設立以来、食道がん・肝臓がんの画期的な手術方法や、ERCP(内視鏡的膵管・胆管造影)、PTCD(経皮経肝的胆道ドレナージ術)などが、世界に先駆けて開発・施行されました。そして、それらにより、当センターのその診療レベルの高さは国内だけでなく国際的にも知れ渡っています。

医師の専門教育についても、設立翌年の1966年に、当時としては革新的な “医療練士制度” という教育システムがスタートしました。現在の専門医制度を先取りした形の教育カリキュラムで、毎年全国各地の大学を卒業した志高い医師たちが数多く集りました。

消化器病センターには、設立から半世紀以上が過ぎた今なお、中山恒明先生の「治るのは患者さん自身、医者はその手助けをする」、「治療の場では常に患者さんの自然治癒力をいかに引き出すかを考えておかなければならない」という教えが脈々と受け継がれています。

これまで、その教えを受けた多くの医師たちが、単なる外科医ではなく、患者さん、そして社会に必要とされる医療人として育ち、日本中、そして世界中に羽ばたいています。

消化器病センター創設者 中山恒明先生